殺菌・減菌・消毒・除菌・抗菌の違い
殺菌とは菌を殺すことであり、殺す対象や程度を含みません。そのため、有効性に対する保証は厳密にはなく、一割の菌を殺して九割が残っている状態でも殺菌したといいます。
滅菌は、有害・無害を問わず、対象物に存在しているすべての微生物およびウイルスを死滅させるか除去して無菌状態にすることをいいます。しかし、菌数をゼロにすることはできないので、一般的に無菌性保証レベルが採用されています。日本薬局方においては、滅菌操作後、被滅菌物に微生物の生存する確率が100万分の1以下であることを意味する最終滅菌法が採用されています。
消毒は、対象物に存在している病原性のある微生物を、その対象物を使用しても害のない程度まで減らすことをいいます。殺菌せずに病原性を消失させることにより消毒が達成されることもあるので、殺菌や滅菌とは少し意味合いが異なります。
除菌は、対象物から菌を除いて減らすことを意味します。手を水で洗ったり、ろ過などで菌を取り除くなどの様々な程度の範囲があり、対象や程度を含まない概念です。
抗菌は菌の増殖を阻止することで、対象や程度を含みません。